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Stable Diffusion WebUI を Ver.1.6.0 にアップデートする

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Stable Diffusion WebUI を Ver.1.6.0 にアップデート

WSL2 含む Ubuntu に NVIDIA CUDA をインストールする方法、アンインストールする方法については「こちらのページ 」で紹介しています。複数の CUDA のバージョンが共存できます。
WSL2 含む Ubuntu に NVIDIA cuDNN ライブラリをインストールする方法について「こちらのページ 」で紹介しています。cuDNN ライブラリのダウンロードは要ユーザー登録です。
2024年8月20日現在の最新の Stable Diffusion WebUI の最新バージョンは、7月27日に公開された v1.10.0 です。v1.7.0 を SDXL 1.0 を含め WSL2 Ubuntu 22.04 LTS にゼロからインストールする方法は「こちらのページ 」、v1.8.0 へバージョンアップする記事は「こちらのページ 」、v1.9.0 へバージョンアップする記事は「こちらのページ 」に記載しています。同じ方法で最新版にバージョンアップできます。

先日の記事で、WSL2 Ubuntu 23.04 (lunar) に AUTOMATIC1111版の Stable Diffusion WebUI Ver.1.5.1 をインストールし、SDXL 1.0 を使用できるようにしました。

この時点で SDXL 1.0 を使用できるものの、base モデルの後に refiner モデルを適用する為には

  • img2img でモデルを切り替える
  • sd-webui-refiner 拡張機能をインストールして順次適用する

のどちらかの方法が必要で、標準機能では refiner モデルの適用に対応していませんでした。

そのうち Stable Diffusion WebUI 側で対応するかもしれませんが、それまでの間はこちらを使用します。

https://hiro20180901.com/2023/08/22/use-stable-diffusion-xl-on-automatic1111/

と書きましたが、8月31日に公開された Ver.1.6.0 で対応されました。ChangeLog は次のページに記載されています。

日本語の情報としては次のページが詳しいです。

早速アップデートしてみました。

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アップデート

過去に Stable Diffusion WebUI をアップデートした時の記事です。

今回は Pytorch 等のバージョンはそのままですので、Stable Diffusion WebUI を git clone したディレクトリで

$ git pull

を実行するだけで最新版に更新されます。

幾つか変更箇所がありましたので記載しておきます。

sd-webui-refiner 拡張機能を削除

本家に取り込まれましたので、sd-webui-refiner 拡張機能を削除します。Stable Diffusion WebUI を git clone したディレクトリ内の extensions 以下に拡張機能がインストールされています。

$ cd extensions
$ rm -fr ./sd-webui-refiner

自動でウェブブラウザが起動するのを止める

Stable Diffusion WebUI を Ver.1.6.0 にアップデートすると、自動でウェブブラウザが起動するようになりました。

  • automatically open webui in browser when running "locally" (#12254)
https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui/blob/master/CHANGELOG.md

個人的には、Stable Diffusion WebUI は WSL2 側で、ウェブブラウザは Windows11 側で、という使い方でしたので、この機能が有効だと WSL2 側の firefox / chrome が WSLg で起動してしまいます。

Setting (設定) の System (システム設定) の中に、この機能を選択する部分があります。

自動でウェブブラウザを起動するオプション

Local にするとウェブブラウザが自動で起動します。Disable にすれば、これまでと同じ動作となります。設定を切り替えてから上部にある Apply settings (設定を適用) を押すと反映されて、次回の起動から有効になります。

--medvram-sdxl オプションの追加

前回の記事では、ビデオカードのメモリ使用量を減らす --medvram オプションを使用しました。Ver.1.6.0 より、このオプションを SDXL に制限する --medvram-sdxl オプションが追加されました。webui-user.sh の該当行を変更します。

export COMMANDLINE_ARGS="--medvram-sdxl --no-half-vae --opt-sdp-attention --opt-sdp-no-mem-attention"

画像生成テスト

sd-webui-refiner 拡張機能と同じような位置に、refiner モデルを指定する箇所が追加になりました。無事に Stable Diffusion WebUI が起動したので、試しに画像を生成してみました。(クリックで拡大します)

SDXL 1.0 dog で生成した画像
dog で生成 (SDXL 1.0)
SDXL 1.0 cat で生成した画像
cat で生成 (SDXL 1.0)

シンプルなプロンプトですが、無事生成できました。

まとめ

AUTOMATIC1111 版 Stable Diffusion WebUI を Ver.1.6.0 にアップデートしました。

本家で refiner モデルの適用に対応したので、sd-webui-refiner 拡張機能は不要となりましたので削除しました。

今回のバージョンアップで、ウェブブラウザが自動で起動するようになりました。Setting -> System の中に、以前と同じ動作となるように設定する箇所があります。WSL2 で Stable Diffusion WebUI を使用されている方は、Local から Disable に変更しておいた方が良いかと思います。

ChangeLog を見ると、今回のバージョンアップでは多数の機能追加や変更、バグフィックスが含まれているようです。内容を理解できるように、少しずつですが学んでいけたらと考えています。

今回のアイキャッチ画像

秋の公園を SDXL 1.0 で生成しました。一旦 1216 x 832 で生成し、1200 x 632 で再生成、1200 x 630 にリサイズしています。

関東はまだまだ残暑厳しいですが、私の故郷はそろそろ秋模様です。

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