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WordPress LiteSpeed Cache プラグインのその他の項目を調整する方法

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これまで4回に渡って WordPress の LiteSpeed Cache プラグインの設定について紹介しました。それぞれのリンク先は以下の通りです。

何方かといえば効果の大きい項目を優先して紹介していました。

これまで紹介していない項目について、今回の5回目の記事でまとめて紹介します。

LiteSpeed Cache メニューのうち、今回説明する項目
  • 「一般」の設定 (ゲストモード)
  • 「キャッシュ」の設定 (モバイルモード)
  • 「データベース」の設定
  • 「クローラー」の設定
  • 「ツールボックス」について
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「一般」の設定

「一般」の設定の中には、[1] 一般設定と [2] チューニングの二つのタブがあります。この項目で設定する中で重要なのは「ゲストモード」を有効にするかどうか、です。プリセットで「高度」を選択していれば、既に有効になっています。

ゲストモードは、LightHouse (PageSpeed Insights) 向けに最適化されたキャッシュを独自に持つかどうかの設定です。こちらを有効にする事で、PageSpeed Insights の結果の向上に大きく寄与するようです。

とはいえ、スコアアップのみの目的ではなく、ゲストモードのキャッシュを作る過程で CSS や JavaScript、画像の最適化も行いますので、結果として通常のアクセスについても最適化される事になります。また、ゲストモードのコメントに「特定の高度なモバイルまたはタブレットの訪問者に対して、キャッシュの変動を修正するのに役立ちます。」とありますので、最近のモバイル機器への最適化にも役立つようです。

[1] 一般設定

私の設定を列記します。

自動アップグレードオフ (OFF)
ドメインキー取得済み
ゲストモードオン (ON)
ゲストの最適化オン (ON)
サーバー IPIP アドレスを入力
通知オン (ON)
[1] 一般設定
  • 自動アップグレードは OFF にしています。LiteSpeed Cache プラグインに限らず、アップグレードによる不具合が生じる事もあるでしょうから、BackWPup プラグインで手動バックアップを実行してからアップグレードするようにしています。
  • ドメインキーは取得済みの前提で記事を作成しています。取得方法については私のこちらの記事を確認下さい。
  • ゲストモードとゲストの最適化は共に ON にしています。ゲストの最適化を有効にすると、CSS と JavaScript の最適化や画像の最適化が自動で ON になります (既に ON にしている場合には変化ありません)。また、専用のキャッシュが準備されるので、高速な応答が可能になります。

The benefit is a lightning fast response time from the server.

(ゲストモードの) 利点は、サーバーからの超高速応答時間です。

https://docs.litespeedtech.com/lscache/lscwp/general/#guest-mode

You can take Guest Mode even further by using Guest Optimization. When this setting is enabled, not only is the default version of the page served from cache, but also the maximum level of page optimization and image optimization is enacted on this default page even if those features are disabled otherwise.

ゲスト最適化を使用すると、ゲスト モードをさらに進めることができます。この設定を有効にすると、デフォルト バージョンのページがキャッシュから提供されるだけでなく、最大レベルのページの最適化と画像の最適化が、他の方法で無効になっている場合でも、このデフォルト ページで実行されます。

https://docs.litespeedtech.com/lscache/lscwp/general/#guest-optimization
  • ゲストモードは CSS と JavaScript と画像の最適化を一度に有効にします。CSS と JavaScript の圧縮化 (Minify) までで、結合までは行いません。事前に各項目の最適化が済んでいれば、ゲストモードを ON にしてもキャッシュが増えるのみで、レイアウトや動作の乱れは生じません。
  • ゲストモードを ON にすると、後述の「クローラー」によるキャッシュの種類が増加します。キャッシュを作成するのにサーバーのリソースを使用しますので、場合によってはレンタルサーバーの会社からプロセスを止められたり警告されたりする可能性があります。(LOLIPOP! レンタルサーバーからは特に連絡はありません)
  • サーバーIP はサーバーの IP アドレスを入力します。名前解決のロスを減らす為です。ただしCDN の設定が終了すると負荷分散される為、nslookup 等では正しい IP アドレスが取得できなくなります。QUIC.cloud 内に表示されている IP アドレスを使用するか、LOLIPOP! のサブドメインのアドレス (DomainName.lomo.jp) を使用して、Dig 等で調べる必要があります。
  • 通知は ON にしています。

[2] チューニング

Use this setting for page speed scoring bots and other automated visitors that don't require personalized content.

この設定は、パーソナライズされたコンテンツを必要としないページ速度スコアリング ボットやその他の自動化された訪問者に使用します。

https://docs.litespeedtech.com/lscache/lscwp/general/#tuning-tab
  • ゲストモードを提供するユーザーエージェントと IP アドレスを列記します。こちらはデフォルトのままで変更していません。
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「キャッシュ」の設定

「キャッシュ」は項目が非常に多い為、変更箇所のみ記載します。

[1] キャッシュ

私の設定を列記します。

キャッシュを有効にするオン (ON)
ログインしたユーザーを
キャッシュ
オフ (OFF)
コメントをキャッシュオン (ON)
REST API をキャッシュオン (ON)
ログインページを
キャッシュ
オフ (OFF)
favicon.ico をキャッシュオン (ON)
PHP リソースをキャッシュオン (ON)
モバイルをキャッシュオン (ON)
モバイルユーザ
エージェントのリスト
変更なし
プライベートキャッシュ
URIs
空白
URIs を強制キャッシュする空白
パブリックキャッシュ
URI を強制する
空白
クエリ文字列を落とす変更なし
[1] キャッシュ
  • 「キャッシュを有効にする」は ON です。
  • 「ログインしたユーザーをキャッシュ」と「ログインページをキャッシュ」は OFF にしました。私自身の使用する箇所はキャッシュして高速化する必要はないとの判断です。
  • 「モバイルをキャッシュ」は ON にしました。AMP を有効にしていますし、ゲストモードとゲストの最適化も有効にしています。「モバイルをキャッシュ」を有効にすると後述の「クロール」の項目がもう一つ増え、クロールの負荷が高くなりますので注意が必要です。

This option enables you to cache separate versions of a page for mobile and desktop views. (snip)

  • If your site has mobile-specific content, like widgets that only appear on Mobile (or only appear on Desktop)
  • If you are using AMP on your site

 (snip)

  • If you have Guest Mode + Guest Optimization enabled

このオプションを使用すると、モバイル ビューとデスクトップ ビューで別々のバージョンのページをキャッシュできます。(中略)

  • モバイルにのみ表示される (またはデスクトップにのみ表示される) ウィジェットなど、サイトにモバイル固有のコンテンツがある場合
  • サイトでAMP を使用している場合

  (中略)

  • ゲスト モード+ゲスト最適化が有効になっている場合
https://docs.litespeedtech.com/lscache/lscwp/cache/#cache-mobile
  • その他のキャッシュに関する項目は ON にしています。
  • 使用用途が理解できていない箇所はデフォルトのまま変更していません。

[2] TTL, [3] パージ, [4] 除外

これらは全てデフォルトのままで変更していません。

[5] ESI

「ESIを有効にする」は OFF にしました。ESI (Edge Side Includes) はログインしているユーザー向けの機能ですので、不要と判断しました。

[6] オブジェクト

「オブジェクトキャッシュ」は OFF のままです。この項目はデータベースのオンメモリキャッシュのソフトウェアを使用しない場合には OFF にします。

Memcached か Redis を使うようですが、LOLIPOP! レンタルサーバーで使用できるか分かりません。gcc 等は入っていましたが root 権限がない状態で起動できるかどうかは未調査です。

[7] ブラウザー

「ブラウザキャッシュ」は ON です。TTL は初期値のままです。

[8] 高度な設定

こちらは初期値のまま変更していません。

「データベース」の設定

「データベース」の項目は初期値のままとしています。[1] 管理の項目にゴミが増えた際に「すべてを消去」を選択して消しています。

「クローラー」の設定

クローラーは、定期的にキャッシュを作成する為の機能です。私の場合は、

  • 画像の最適化で「WebP 画像への置換」を有効
  • 「ゲストモード」を有効
  • 「モバイルをキャッシュ」を有効

にしていますので、それぞれの有効 / 無効の組み合わせで合計 8 パターンのクローラーが動作します。[1] 概要の図で帽子みたいなアイコンが「ゲストモード」が有効の状態です。

クローラーの種類

上から順に

  1. WebP 有効 - ゲストモード無効 - モバイル有効
  2. WebP 有効 - ゲストモード無効 - モバイル無効
  3. WebP 有効 - ゲストモード有効 - モバイル有効

等々という風に、クロールの条件が決められています。それぞれの条件でクロールが動作し、キャッシュが作成されます。(流石に WebP 非対応の環境も、もうないでしょうから、後半4つの条件は OFF にしようかと考えています)

一度のクロールで 4,000 ~ 8,000 秒、約1~2時間を要しています。とはいえ、低負荷になるように条件が決められています。数日毎 (4日程度?) に実施されます。

クローラーを動作させる為には、

  1. [6] サイトマップ設定の「カスタムサイトマップ」に、自サイトのサイトマップを記入する。「サイトマップからドメインを削除」は単独のドメインであれば有効にします。
  2. [4] 一般設定の「クローラー」を ON にします。

それ以外のクローラーの動作条件は、標準で低負荷となる値が設定されているので、変更しない方が良いと思います。

一度クローラーが動作するとページの最適化が行われるようで UCSS の再生成が多数行われます。QUIC.cloud の無料枠のページの最適化は 2,000 件/月と多く感じますが、実際には足りないかもしれません。

「ツールボックス」について

[1] パージはキャッシュや生成した CSS 等を消去する箇所です。他の項目については私は変更しませんでした。インポート/エクスポートについても、BackWPup プラグインでバックアップを取っていますので、改めてエクスポートはしていません。

まとめ

これまで1カ月強に渡り LiteSpeed Cache プラグインの最適化を進めてきました。その中で得られた知見を共有できればと思い、今回の5回の記事を作成しました。

CSS や JavaScript の最適化、画像の最適化は今も継続して更新されています。一部のページではアイキャッチ画像も WebP に切り替わっています。これが進めば、トップページだけではなく通常ページについても読み込みの最適化が図れると期待しています。

LiteSpeed Cache プラグインは、LiteSpeed ウェブサーバーとの組み合わせた場合に大きく効果を発揮します。QUIC.cloud を使用する際にも無料枠が優遇されますので、あまり費用を掛けずに最適化と高速化の恩恵を受けられます。

そういう意味でも、WordPress でブログを始めるのであれば LiteSpeed ウェブサーバーを使用できるレンタルサーバーを選択する方が良いかと思います。今回、私は LOLIPOP! レンタルサーバーのハイスピードプランを契約しましたが、LiteSpeed ウェブサーバーを使用できるという理由で選択したのは正解だったと考えています。

ロリポップ!では、2023年3月7日(火) から 24日(金) までキャッシュバックキャンペーンを実施中です。(私ももう少し待てばよかった)

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今回のアイキャッチ画像

けもの道と小屋で生成してみました。

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