私のモバイル通信環境
私のスマホ iPhone7 plus のモバイル通信環境は、通話は NTT ドコモの SIM (Xi、クロッシー) を iPhone7 plus に入れて、通信は SIM フリーのモバイルルーターに FREETEL (楽天モバイル) の SIM を入れて使用していました。FREETEL は 2017年11月に楽天モバイルに通信サービスを移管しました。
1カ月の通信量は 3 GB の契約ですが、FREETEL -> 楽天モバイルへの移行時に 0.9 GB 増量されて、合計 3.9 GB の翌月持ち越しあり、これで税込 993 円/月でした。NTT ドコモ網の SIM でしたので通信エリアは不満なし、通信速度は平日昼は落ちますが、それ以外の時間帯ではまずまずで、外では動画等は見ない私の使い方では使い切る事は殆どありませんでした。
通話の NTT ドコモの Xi (クロッシー) の基本料金が税込 798 円/月、通信料と通話料の合計で 1,791 円/月で、これに通話料がプラスされます。とはいえ、通常の電話回線で発信して通話する事は殆どありません。ほぼ着信のみで、発信する場合には LINE や WeChat 等の SNS の通話機能を使用していました。
通話回線は Docomo 一択
私が携帯電話 (いわゆるガラケー) を使い始めたのは今から25年前からでした。大学時代から携帯電話を所有している人はいましたが、自分では必要性を感じておらず、働き始めて少ししてから自分用に購入しました。NTT ドコモで契約して、この番号は未だに継続して使用しています。
結婚してから NTT ドコモの1回線を追加、子供が大きくなって楽天モバイルの1回線を追加、家族を含めると現在は3回線を使用しています。
私が携帯電話を使い始めた時期には、NTT ドコモ以外にも IDO (現在の KDDI) や PHS が普及していました。しかし、当時は
- 実家の自分の部屋では IDO も PHS も圏外で、NTT ドコモ以外つながらなかった。地方都市の住宅地という条件でも、NTT ドコモ以外の電波は当時は弱かった。
- 旅行中も NTT ドコモ以外は電波が途切れる箇所が多く、電話を掛けたい非常時に対して不安があった。
という状況でした。現在でも、人が集まる場所では楽天モバイルは電話も繋がらない事があり (プラチナバンドが使えないという悪条件はありますが)、ドコモの通話回線と比較すれば少し品質が落ちるという私の感覚です。
関東近辺で使用するだけであれば、NTT ドコモ以外の KDDI や Softbank でも大差はないのかもしれませんが、田舎や非常時の接続性に期待して、私は通話に関しては NTTドコモの回線を選択しています。
モバイル回線を変更、それに合わせて通話回線も変更
FREETEL の SIM とモバイルルーターで NTT ドコモの回線を 2016年から 7年間使用してきました。通話と通信の合計金額が、大手の価格よりは大幅に安価ですが、MVNO 各社から通話 + 通信 SIM で同程度以上の通信容量で安価なものが出ているのが気になっていました。MNP しようかとも考えましたが、2年縛りの解約手数料や、なぜか NTT ドコモのサイトでは MNP の申し込みが出来ず、とりあえず使えている状況でもあり、後回しにしていました。
そのような中で、今月6月になって、使用 7年目のモバイルルーターの動作が不調となりました。
- 満充電で1日以上持っていたのが、半日程度しか持たなくなった。
- 充電の残量が50%程度でも、急に SIM を認識しなくなり、電波を掴めなくなった。電源をつないている状態では正常に動作する。
- 急に電源が落ちる事が頻発するようになった。
バッテリーの寿命で、電圧降下により誤動作していたようです。
モバイルルーターを新しく更新する事も考えましたが、通話 + 通信 SIM が、現在よりも通信容量が多いのにも関わらず安価になっている事が分かりましたので、これを機会にモバイル回線を変更し、MVNO の通話 + 通信 SIM としてスマホのみで運用するように変更する事にしました。
NTT ドコモのサイトでオンラインで MNP できない問題は、ドコモショップで調べてもらい解決できました (親子回線のポイント共有が引っ掛かっていたようです)。Xi の2年縛りの解約手数料も不要となっていましたので、MNP の障害は全て解決できました。
IIJmio 通話 + 通信 SIM ギガプラン5G を選択
ググった所、現在よりも価格が下がって通信量が増える MVNO の通話 + 通信 SIM を2種類に絞り込みました。(以下のリンクはアフィリエイトリンクではありません)
- IIJmio ギガプラン5G 余り分の持ち越しあり
- mineo マイそく スタンダード 上限 1.5 Mbps、通信量無制限、平日12:00~13:00 速度制限あり
どちらも税込 990 円/月であり、現在の環境よりも約 800 円/月程度、安価になります。
私のモバイル通信の使い方を考えた時に、現在の FREETEL の 3.9 GB よりも通信量が増加し、余り分の持ち越しのある IIJmio ギガブラン5G の方が合うと考えて、MNP を申し込みました。
mineo マイそく スタンダードコースを選択しなかった理由
mineo マイそく スタンダードコースも興味深かったのですが、
- 平日の12:00~13:00に速度制限 (32 kbps) が入るデメリット
- それ以外の時間は全て1.5 Mbps 制限だが通信量が無制限であるメリット
を比較したときに、私はデメリット > メリットと感じました。仕事の昼休憩のタイミングで 32 kbps というのは、少し許容できない速度でした。200~300 kbps 程度であれば、mineo を選択したかもしれません。
何方かといえばフリーランスの方で自宅で作業される方や、昼は自宅で過ごす事の多い主婦 / 主夫の方、夜の時間帯にモバイルルーターを使用してインターネット回線の代用として使用する用途には合うと思います。
SIM 到着、設定
MNP の転出、IIJmio への転入を申し込んでから SIM が到着するまで 4日間でした。本人確認の完了や SIM の発送のタイミングでメールが届き、土日を挟んでの 4日間で到着しましたので手続き・発送は速いと感じました。
SIM が届いてからの作業は、
- 同封書類に記載されている電話番号に電話をかけ、自動応答に従って MNP した電話番号と SIM のカードに記載されている番号を入力する
- 少し待ってから新しい SIM を iPhone7plus に入れ、APN をダウンロードし反映させる
の二つです。非常に簡単で拍子抜けしました。
昼食前に電話の手続き、食事の終わった 30分後に SIM を差し込んだ所、最初は 3G で接続されて速度も出ませんでしたが、1時間程してから確認すると 4G の接続に切り替わっていました。通信速度も体感的に速くなりました。
FREETEL と IIJmio の速度比較
iPhone7 plus の SIM を入れ替えて、FREETEL と IIJmio の SIM の速度を比較してみました。なお、自宅内では NTT ドコモの通話のアンテナが 2本 / 4本中と電波状態が良いわけではありませんし、iPhone7 plus は 4G までの接続となるので、参考程度にご覧ください。
3種類のスピードテストを実行しました。全て n=3 の平均値です。
- Speedtest by Ookla
- RBB Speedtest
- Google インターネットスピードテスト
2023年7月1日(日) の 18:30 ~ 20:00 の間に自宅内で測定しました。
Speedtest by Ookla
機種 | 通信会社 | Ping [msec] | Download [Mbps] | Upload [Mbps] |
iPhone7 plus | FREETEL | 66 | 3.22 | 0.19 |
iPhone7 plus | IIJmio | 60 | 5.51 | 0.45 |
iPhone7 plus | 楽天モバイル (モバイルルータ) | 39 | 28.67 | 10.47 |
iPhone7 plus | auひかり (Wifi) | 6 | 519.33 | 404.33 |
PC | auひかり (有線1Gbps) | 4 | 810.03 | 626.02 |
RBB Speedtest
機種 | 通信会社 | Ping [msec] | Download [Mbps] | Upload [Mbps] |
iPhone7 plus | FREETEL | 64 | 3.12 | 0.31 |
iPhone7 plus | IIJmio | 73 | 10.99 | 0.15 |
iPhone7 plus | 楽天モバイル (モバイルルータ) | 34 | 39.26 | 11.24 |
iPhone7 plus | auひかり (Wifi) | 5 | 479.93 | 277.94 |
PC | auひかり (有線1Gbps) | - | 645.68 | 553.82 |
Google インターネットスピードテスト
機種 | 通信会社 | Ping [msec] | Download [Mbps] | Upload [Mbps] |
iPhone7 plus | FREETEL | 44 | 2.74 | 0.31 |
iPhone7 plus | IIJmio | 43 | 5.94 | 0.37 |
iPhone7 plus | 楽天モバイル (モバイルルータ) | 2 | 23.90 | 10.02 |
iPhone7 plus | auひかり (Wifi) | 5 | 505.23 | 343.57 |
PC | auひかり (有線1Gbps) | 6 | 767.70 | 649.50 |
結果
これらの結果より分かった事をまとめます。
- 同じタイプD (NTT ドコモ回線) の FREETEL と IIJmio を比較すると、どのテストでも Download は IIJmio の方が速い。とはいえ iPhone7 plus という古い機種で 4G 接続の結果なので、新しめの機種で 5G 接続可能な場合には参考にならないと考える。
- もう一つの候補に挙げていた mineo マイそく スタンダードコースの上限 1.5 Mbps よりは速度が出ている。とはいえ 4G であっても 20 ~ 30 Mbps は出て欲しい所。別の電波のよい所で再測定してみようと考えている。
- 楽天モバイルのモバイルルーター回線が思いのほか好成績で、Download 20 ~ 30 Mbps、Upload 10 Mbps 程度の速度が出ている。自宅周辺では楽天モバイルの電波の掴みが良さそう。(あるいは KDDI の電波なのかも)
- iPhone7 plus の Wifi は MIMO対応802.11ac (Wifi 5) なので、1 ストリームなら 433 Mbps、2 ストリームなら 867 Mbps の理論最大速度となる。無線ルーター (NEC WG2600HP3) は 4 ストリーム対応品なので、結果を見る限りは 2 ストリームで接続されているように見える。iPhone7 plus のスマホで 500 Mbps 以上の速度が出ているので、Wifi 環境としては十分だと考えている。
- 自宅に引いている KDDI の auひかりは、2018年に設置してから 5年が経過しているが、1G bps の契約に対して現在でも 600 ~ 800 Mbps が出ている。周囲に auひかりの契約者が少ない良い条件になっていると推測する。
まとめ
モバイルルーターの不調を機に、モバイル通信の環境を FREETEL + モバイルルーターから、通話 + 通信 SIM の IIJmio ギガプラン 5G に MNP で変更しました。モバイルルーターを使用せず、iPhone7 plus で通話と通信の両方を行うようにしました。
通信速度は、同じ NTT ドコモの SIM ですが、自宅で測定すると若干の向上が見られました。通信量が 3.9GB から 5GBへ増量、通話と通信で分けていた契約をまとめて、約800円/月の節約となりました。
もう少し使用して問題なければ、NTT ドコモのもう一つの回線についても、MNP で変更したいと考えています。
今回のアイキャッチ画像
月夜のウサギで生成してみました。構図を変更するのは難しいです。
個人的には Wifi ルーターは NEC 推しです。今の WG2600HP3 も 5年連続使用してトラブルが殆どありません。その時点で最も上位機種を購入しておくと、長く使用できるのでお勧めです。
Amazon 版は AM-AX6000HP、通常版は PA-WX6000HP で中身は同じです。
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