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Synology DS218plus で常時ディスクアクセスが発生する原因を調査する

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はじめに

2024年4月18日現在の最新の Synology DSM バージョンは、2024年4月8日に公開された 7.2.1-69057 Update 5です。DSM のアップデート方法は「こちらのページ 」で紹介しています。

私は Synology DS218plus の NAS を使用しています。2018年10月に 4TB HDD と共に導入、2021年12月に HDD を 8TB に更新すると共にメインメモリを 4GB 増設しました。

最近になって Synology DS218plus の内蔵 HDD が1秒1回のアクセスを繰り返し、その度に HDD のアクセス音が発生するようになってしまいました。NAS は自宅の居間に設置している為、家族より「うるさいからなんとかして!」という苦情が出るようになってしまいました。

今回の記事では、「1秒に1回発生するディスクアクセス」の原因を調査・対策した内容について記載します。

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Synology DS218plus の用途と健全性の確認方法

私の Synology DS218plus の用途は多岐に渡っています。

当初は、他の人から「PC に保管していた写真が故障により全て無くなってしまった」という話を聞いて、少なくとも自分の子供の写真を安全に保管しておく為に NAS を導入しました。

2024年1月現在では、

  • スマホの写真や動画のバックアップ (Synology Photos Mobile)
  • ビデオカメラやスマホで撮影した動画の視聴 (DS video)
  • 子供の語学学習用データの保管と再生 (DS audio)
  • PC のバックアップ (Active Backup for Business)
  • このブログのバックアップ (タスクスケジューラ & rsync)
  • 外でスマホを使用する場合の VPN 接続 (VPN Server)
  • PC のネットワークドライブ (Samba)
  • PC ~ NAS ~ クラウドへの同期 (Synology Drive, Cloud Sync : Google Drive, Dropbox)
  • 外付 HDD への NAS のデータのバックアップ (HyperBackup)
  • NAS のデータのクラウドへのバックアップ (Cloud Sync : OneDrive)

というようなタスクを行わせると共に、

  • IronWolf 正常性確認 (内蔵ドライブ)
  • S.M.A.R.T クイックチェック (内蔵2基 + 外付1基、外付は自作 script)

を実行する事で、Seagate IronWolf 8TB 3基の健全性を確認しています。幸いな事に、更新してから約2年間、HDD のトラブルは無く過ごせています。

NAS の内蔵 HDD の1秒1回アクセスの原因調査と対策

発生したタイミングはよく分からなかったのですが、PC の電源を落としている状態で、Synology DS218plus の内蔵 HDD が1秒1回程度アクセスするようになりました。24時間常時発生している訳ではなく、発生したりしなかったりと状況が良く分かりませんでした。

最初に心配したのは HDD の故障です。読み込み・書き込みに失敗しているのかと思い、ストレージマネージャーの健康状態を確認しても異常なし。S.M.A.R.T. 拡張テストを実行しても異常ありませんでした。という事は HDD の故障の可能性は低いと推測しました。

そこで、日中の時間帯に1秒1回のディスクアクセスが発生している状態で、DSM にログインしリソースモニタ -> タスクマネージャを開いて状況を確認しました。「読み込み (秒)」と「書き込み (秒)」の何方かをクリックし、数値の高い順にソートして、ディスクアクセスが発生している頻度の高いアプリケーションを特定しました。(下の画像は対策後なので表示されていません)

DSM リソースモニタ -> タスクマネージャ

結果は、「Active Insight」というアプリケーションが原因でした。

Active Insight

Synolog Active Insight は NAS の状態を Synology に送信し、NAS の状況や不具合が生じた場合にアラームを発報する等、複数の Synology の NAS を使用している場合には便利なアプリケーションだと思います。

対して、私の様に個人ユースで1台のみの場合には、ディスクアクセスが常時発生する方が問題となります。今回は Active Insight アプリケーションを削除して対応する事にしました。

その結果、Synology DS218plus の1秒1回のディスクアクセスは無くなり、全体的なアクセス音も目立たなくなりました。

過去の取り組み内容

2023年7月には、DSM を 6.2.4 から 7.2 にアップグレードしました。メインメモリ追加の効果でしょうか、特に動作が重くなる事もなく、これまで通り使用できています。

VPN 接続、rsync によるこのブログのバックアップについては、過去に記事にまとめていますので、興味のある方はご覧ください。

私のはてなブログの記事の一覧です。古い情報も含まれますが、興味のある方はご覧ください。

Synology Drive と Cloud Sync を利用した PC ~ NAS ~ クラウドへの同期は、PC でファイルを更新・追加するとクラウド経由でスマホまで同期されるので、非常に便利に使用しています。クラウド & Hyper Backup で NAS でも多重バックアップされているので、データ喪失のリスクも少なくなっています。

まとめ

最近になって発生するようになった、Synology DS218plus の内蔵 HDD が1秒1回のアクセスを繰り返す問題について調査・対策しました。

  • DSM のリソースモニタ -> タスクマネージャのディスクの読み込み・書き込み頻度を調べ、Synology Active Insight のアプリケーションが原因だと分かりました。
  • Active Insight は複数台の NAS を一元管理する場合に有効であり、個人ユースで 1台のみの NAS を使用する際にはメリットが少ないと判断し、アプリケーションを削除しました。

その結果、1秒1回のアクセスは無くなり、Synology DS218plus へアクセスしていない時には HDD のアクセス音は発生せず、静かな状態を維持できるようになりました。

HDD へのアクセスが集中するアプリケーション (HyperBackup、IronWolf 正常性確認、S.M.A.R.T. クイックチェック、このブログの rsync による backup、等) は夜中に動作するように設定しています。

結果、家族からの「うるさい!」クレームも無くなりました。

今回のアイキャッチ画像

縄で出来た吊り橋を渡る人を SDXL で生成しました。向こう側は霧に包まれていますが、何があるのでしょうか…。

Synology の NAS は、CPU が Intel / AMD 系の機種を選んだ方が、後々に便利に使用できます。今から購入するなら Synology DS224+ がお勧めです。中身は Linux + mdadm + btrfs による RAID ですので、ssh & bash が使えれば色々な事が出来ます。

個人的には All SSD の NAS を自作してみたいですが、その前に LAN の 10Gbps への切替が先です。何時になることやら…。

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